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乳がん手術後に適した やさしい下着の選び方

乳がん手術後は 乳房を締めつけず、また揺れから守るため、やわらかい素材でできた、胸を立体的に包み込む前明きタイプのブラジャーがお勧めです。傷にあたる痛みや不安から、大きめのブラジャーを選ぶ方は少なくありませんが、ゆるいブラジャーだと手術の傷がこすれて皮膚トラブルになることもあります。必ずフィットしたものを選ぶようにしましょう。縫い目が傷にあたって痛む場合は、肌にあたる側に縫い目や段差がないものが良いです。

1. 全摘された方へ適した下着

全摘の場合乳房を切除する為、ふくらみが無くなり左右差が生じます。手術していない乳房を支えるタイプの前開きが お勧めです。術側にはパットを入れて左右差を調整して下さい。

2.エキスパンダー・インプラントによる再建に適した下着

ティッシュエキスパンダーに注水する期間(通常6-8ヶ月)は、カップ部分が立体的で伸縮性のあるブラジャーがお勧めです。締め付け間の強いものは避けましょう。左右差が気になる時は補正パッドなどを使ってこの期間を乗り越えましょう。インプラントに入れ替えた後も、傷が治るまで同じものを使い続けてもかまいません。

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3. 自家組織による再建に適した下着

自家組織で再建した乳房は、インプラントに比べて胸の両脇に流れやすいので、脇側からもやさしく支えるブラジャーが理想的です。乳房下溝線(乳房の下部と腹部の境界線)に沿って、両脇まで切り替えのあるタイプのブラジャーが良いでしょう。

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✳︎ 術後1-3ヶ月以降はお好きなブラジャーを!

傷が落ち着き、医師からOKが出れば、好きな下着をつけられます。ワイヤー入りのブラジャーは、ワイヤーが乳房下溝線にフィットしていることが大切です。左右のバランスが気になる場合は、オーダーブラという方法もあります。

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カップ入りキャミソールやブラトップは、乳房を下から支える機能はありませんが、つけ心地がよければ使用してもかまいません。試着して、カップ部分がずれないものを選びましょう。

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乳房再建手術後は、痛みや左右バランスの違いなどで下着選びに苦労される方が少なくありませんが、基本的に以前と同じ下着を使うことができます。

​ぜひ自分に合った素敵なブラジャーをみつけてください。

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